Q&A 質問-10 ポロニさんの『こだわり卵!!』って何?
もと・・ジュエリー(宝飾品)職人がつくった
『 ポ ロ ニ の 卵 ! ! 』
こだわり卵の歴史は、一冊の小さな本から始まった。
ポロニの卵は、希少価値の高い10ヶ条養鶏法の自然有精卵(※★ 下記の質問-1)です。
( 取材 Sip2.jp まちづくり特産品研究部会 )
今回は、ポロニ養鶏場の卵づくり職人 大木 義明さんのご紹介をさせていただきます。
偶然手にした”一冊の小さな本”、それが彼の”人生を大きく変えることになる”のです。
その本は、『自然卵養鶏法』
昭和55年(1980年)12月15日 第1刷発行 著者 中島正氏
偶然この本に出会ったことが、彼を都会のジュエリー職人(※注)から、北海道の美しい自然が広がる場所、釧路湿原や湖に恵まれた標茶町の卵職人へと変えたのです。(※注 貴金属や天然宝石など、希少価値の高い素材を用いた宝飾品)
宝飾品の輝きを捨て、小さな命の輝きを選んだ人生・・
かつて大木さんは、貴金属を扱う都会のジュエリー職人だった。長い年月、彼は宝飾品の輝きと美しさを追い求めてきた。
でも・・、本当の輝きとは、もっと自然なものではないのだろうか・・・
そんな思いが、彼を北海道へと旅立たせ、そこで偶然一冊の小さな本に出合うことになる。
手にした本のページをめくり、読み進めるうちに、心が震えるような感覚があり、彼の中で何かが弾け、何かが変わった・・・。
その後、彼は都会の宝飾品の世界から離れることになる。
新たな輝きを求めるため、彼が第二の人生に選んだ土地は自然環境の素晴らしい道東の標茶町だった。
過去の宝飾品の輝きを追い続けてきた人生から、現在は小さな命の輝きを育んでいく日々を過ごしている。
それは人工的な磨かれた美しさではなく、生きる力の素晴らしさ。かたちは変わっても本物の輝きを求める想いは変わらない。
「 ポロ ⇒ 大きな 」「 ニ ⇒ 木 」意味は、彼の名前の大木という文字だ。
大地にしっかりと根を張る大樹のように、力強く、豊かな恵みを育む人生でありたい・・
そんな想いもポロニの名前には込められているそうです。
“ヒヨコが生まれてから初めて食べるもの”は、彼が厳選してブレンドした”無添加の飼料だけ”という徹底したこだわり。
このこだわりは、薬物や科学物質からヒヨコが生まれた時から切り離し、小さな生命力の自然免疫力を高める為なので絶対にはずせないこだわり。
小さな命の輝きが、卵のひとつひとつに溢れているのを感じとれる毎日の生活。
かつては、人々の指先で輝きを放っていた彼のジュエリー作品・・・。
しかし今は、人々の食卓に届く命の恵みとして輝いている。
人々の食卓に届いてからは、身体が喜ぶ命の恵みとして、人々の身体の糧になる生きてる卵。
これは、どんなに高価な輝く宝石にもできないこと・・
そう熱く語る彼の瞳には、職人の情熱が宿っていた。
(※★ 質問-1 最近、各地で有精卵の文字をみますが、ポロニさんの有精卵とは何が違うのですか?
※★ 答-1 一定の比率で雌鶏と雄鶏を一緒に買えば有精卵と表現できます。そのことに加えて、自然養鶏法の非常に難易度の高い10の条件を満たしている卵のことを『 自然有精卵 』といいます。あまりにも手がかかり難しい部分が多いので、ここまでこだわっている養鶏場は珍しいと思います。)
「人の体に入る化学物質をいかに減らすか!!」この言葉に徹底的にこだわり、卵生産者として安心・安全を追求し続けている養鶏方法です。)
(※ 自然卵の養鶏法 10の条件とは?
1,平飼い 2,開放型 3,小羽数飼育 4,薄飼い(坪当たり七羽くらい、多くて10羽) 5,自家配合 6,粗飼料,微生物資料,発酵飼料など 7,低成長育成 8,腹八分給餌 9,八分目産卵 10,自家労力(10の条件を守った養鶏は、小羽数でもかなり多忙な状況となる。また、練り餌を必要とする発酵飼料の処理は大羽数の飼育では持続不可能な作業となる。)
一般的に消費者が目にするのは、『有精卵』、『平飼い』の言葉であるが、残り2~10の条件を満たしている養鶏場は上記の理由から数少ない。
(※注-★ 特殊卵とは、普通卵に対して付加価値を付けた卵で、飼料の成分内容を特異的に変えたり、成分含量や食品機能性などの点で普通の卵と異なる卵を指します。さまざまのブランド名で次々登場しています。)



自然卵とは・・・➀
自然の恵みを鶏に与えることにより、薬剤不要の親鶏から生まれる卵のことです。
1パック数千円もする「高級卵」が今、入荷を待ちきれない人が出るほどの人気があることをご存知でしょうか?
「完全栄養食品」といわれるほど栄養価の高い卵。1パック2~300円前後で買えるものから、数千円もするものまで、価格帯もさまざまです。一般的に販売されている卵と、高級卵の違いは、環境や育て方、食べているものなどに左右されます。
★ 生産者のこだわり
●ポロニの卵 品質や安全性に細かくこだわって生産しています。また、ヒヨコからの育成や餌の選定などに特別な努力を払っています。
道産原料を主体としたオリジナルブレンド100%の国産飼料を毎日食べて育っています。クセや臭みがなく卵本来の味わいがあります。
●一般の卵 大量生産を前提とした工場型の生産が主流で、効率性を重視しています。
● 餌と水 一般的に販売されている卵を産むニワトリは、緻密に設計された配合飼料をエサとしている場合がほとんどだと思います。一方、ポロニのニワトリの飼育には、科学飼料を使用しない自然な飼料を与えています。
また、個別の狭いケージの中で餌を食べ水を飲むのではなく、ニワトリが自ら養鶏所内を餌場に移動して餌を食べ、水飲み場まで移動して水を飲むなど、自然に似た動きの環境で飼育しています。
ポロニの卵は、添加物を100パーセント排除し、農薬や保存料を使用したトウモロコシは与えておりません。そのために、ひと目でわかる一般の卵との違いは”他には例のない、薄い色の黄身と自然な味わい”。
鶏にとっても人間にとっても自然で安全な優しい環境を徹底的に整えることで色も味も変わります。
自然卵の条件の一つとして、小羽数飼いで坪7羽くらいです。他にも全部で約10個ある条件へのこだわりには時間も手間もかかります。そのため、価格は決して安くはありません。しかし、この卵には「本物の安心」と「感動の味わい」が詰まっています。ぜひ、あなたも食卓で体験してみてください。
★ 価格以上の価値を、確かな味で。
ヒヨコが生まれ、飛行機で運ばれ、ポロニの鶏舎にくるまで、卵職人の大木さんが自分で配合した無添加の餌以外は食べさせないというこだわり。そのために手間がかかり、安く販売することはできません。しかし、納得の信頼が詰まった卵です。
味わい深く、生産背景もはっきりしているポロニの卵を贅沢に楽しんでみませんか?
健康面でもおいしさの面でも、今「ポロニの卵」の(環境や育て方・エサや水、卵の色、形、弾力・味)が注目を集めています。
自然卵とは・・・➁
「自然卵(しぜんらん)」という言葉には、法的に明確な定義は存在しませんが、日本においては消費者や生産者の間である程度共通認識されている意味合いがあります。
以下に、一般的な「自然卵」の概念・定義について説明します。
■ 自然卵の概念(一般的な定義)
「自然卵」とは、鶏の自然な飼育環境や餌に配慮して生産された卵を指します。 以下のような特徴が含まれることが多いです。
■ 自然卵の主な特徴
➀ 飼育環境 ケージに閉じ込めず、平飼いや放し飼い(フリーレンジ)で育てる。自然光が入る鶏舎や屋外に出られる環境。
➁ 飼料 遺伝子組み換えでない穀物、無農薬や無化学肥料の飼料、添加物(抗生物質やホルモン剤など)を極力使用しない。
➂ 鶏の健康管理 抗生物質や薬剤を常用せず、自然治癒力を大切にする育て方。
④ 卵の品質 黄身が濃厚で弾力がある、卵独特の臭みが少ない、栄養価が高いとされる。
■ 自然卵と類似用語の違い
➀ 自然卵 規格は曖昧だが、自然に近い飼育・餌にこだわる。
➁ 有精卵 雄鶏と一緒に飼育されていて、受精している可能性のある卵。味や栄養とは直接関係ない。
➂ 有機卵(オーガニック卵) JAS規格に基づき、厳格な有機基準に沿って生産された卵。明確な認証がある。
■ 注意点
➀ 「自然卵」は生産者ごとの基準に委ねられており、法的拘束力や公的認証はありません。
➁ 消費者は表示内容や生産者の説明を確認して判断することが大切です。